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タンジェリン・ドリーム「広島~冬」 

向こう数十年間は草木も生えないだろうと思われたその地に
その3日後には市内電車が復旧、「一番電車」が走った。

おびただしい黒焦げの遺体や遺体とは判別できないほど損傷が激しい塊が散在する惨状の中、
それでもゆっくりと走る電車を見てどれだけの人が勇気づけられたことだろう。

この作品は、原爆が炸裂した負のエネルギーと対峙する
自己治癒を奮い立たせる生のエネルギーと希望を裏付ける力強さとに満ち溢れている。


その一方で、「Ayumi's Room」というタイトルで彼の婚約者と思われる名前も登場する。
彼は婚約者を残し故郷長崎を離れた。そして長崎に原爆投下。
どんなに自分を責めても責め足りなかったに違いない。
そして運命の皮肉と言うにはあまりにも過酷な巡り会わせで彼は原爆投下直後の広島に滞在する。


そして広島で生活を送っていたある日、巡り会わせなどという安直な言葉では表現できないが、とにかく

婚約者と再会するのである。




彼がタンジェリン・ドリームに対しては音楽的な指示や要望が有ったかどうか知る由もないが。
彼と彼女と彼らにまつわる実話は間違いなく伝わっていると思う。

そして冬が過ぎ、物語は「5番目の季節」を迎えようとしている。

広島~冬(紙ジャケット仕様)広島~冬(紙ジャケット仕様)
(2010/03/17)
タンジェリン・ドリーム

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