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「Guand On N'a Que L'amour」(愛しかない時) 

1985年の来日の際にNHK「徹子と気まぐれコンチェルト」に出演、「As Time Go By」(時の過ぎゆくままに)
「Guand On N'a Que L'amour」(愛しかない時)の2曲を熱唱。
番組は2月4日にオンエアされた。
愛しかない時
私たちの愛の旅立ちの日に 
分かちあうものが愛しかない時
愛する人と二人 
毎日を喜びであふれさせるのに愛しかない時
二人の約束を守るのに信じる以外何もなく 
愛しかない時

場末の汚れを奇跡で飾り太陽で覆うのに 
愛しかない時
ただ一つの理性として 
歌として 救いとして 愛しかない時
吟遊詩人がこの世の悪に抗して 
祈りささげるものに 愛しかない時
貧しい者にヴェルヴェットのマントを朝まとわせるのに 
愛しかない時
日の光を求める戦いしか知らない人々への贈り物に 
愛しかない時
街角で運命をねじふせ 
道を開くのに 愛しかない時
大砲を説得するのに 愛しかなく
軍鼓の音を消すのに 愛しかない時
愛する力のほか何もなくとも 
私達はこの腕に全世界を抱くでしょう
(詞・曲;ジャック・ブレル)
愛しかない時2


時期不明TVショウの映像--->Anna Prucnal

アンナ・プリュクナル「東の夢・西の夢」 

AnnaPrucnal
1982年秋、このアルバムは来日記念盤としてリリースされた。
前年「ワルシャワの熱い魂」(THEATRE DE LA VILLE)を聴いて、シャンソンに抱いていたイメージと全く異なる唄声を響き渡らせるアンナ・プリュクナルの強烈な個性に愕然としたものだ。

前作はライヴだったのに対し、本作はスタジオ録音と思われる。
各曲は、ピアノのバックが殆ど、オーケストラも数曲ある。
ポーランド語やロシア語で唄われている曲は、フランス語より重訳されている。

「ワルシャワの熱い魂」では1曲目に収録されていた「Qui J'aime?...」はラストナンバー。
大らかに、高らかに唄い上げるアンナ・プリュクナル。胸からこみ上げてくるものがある。やはりこの曲が一番好きだ。

30年近く捜していたレコードに、ようやくめぐり会えた。

ワルシャワの熱い魂、ふたたび 

この人をCDで聴けることになるとは夢のようだ。
20年前に、本当に些細なきっかけから聴いた彼女の歌声はずっと耳に残っている。それほど強烈な印象が焼き付いているシャンソン歌手なのである。
プロフィールは前述の通りなので詳しくは割愛するけど、彼女はポーランドから追放された“パンク以上に破壊的”といわれたシャンソン歌手。

ところが久しぶりに見たCDのジャケットの印象は随分と変わっていて、ちょっと普通のシャンソン歌手っぽくなっているのではないかと不安になった。
そんな不安半分、期待半分で届いたCDは一体どんな感じなのだろう。
このCDがリリースされたのは2002年だが、収録されているのは1979年から録音されたナンバーでまとめられている。
さて、ジャケットの洗練された印象通り透明感のあるナンバー「Historie d'amour」で幕を開ける。

「Par une longue route」はP.マッカートニーのプロデュースでメアリー・ホプキンがヒットさせた「悲しき天使」として有名なナンバー。録音は1996年。
「Elisabeth」は珍しくレゲエ調の小曲。「Dans mon ame pas un cheveu blanc」も珍しくホーンセクションやベースが効いたリズムセクションが使われている。この2曲ともに1988年録音。
そしてラストは「Qui j'aime?」
そう、全てはこの曲から始まった。
印象的なピアノのフレーズと力強くも麗しく唄い上げる彼女に圧倒されてしまった。
この曲で始まるアルバム「THEATRE DE LA VILLE」(邦題;ワルシャワの熱い魂)たった1枚だけではあるが、ライナーにも記されている通りまさに“衝撃のレコード”。
そのアルバムから4曲収録されているのも嬉しい。
Je Vous Aime Je Vous Aime
Anna Prucnal ()
Universal
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Anna Prucnal(アーカイブ) 

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20年前のレヴュー。
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アンナプリュクナル。ポーランドから追放されたシャンソン歌手。
唄を支えるバックは2台のピアノだけ。電子的に増幅された大音響で圧倒する仕掛けは何ひとつ無い。
そして、その声も、むしろ貧弱な部類に属する。彼女はその恵まれない声帯を極限まで絞り上げ、殆ど自虐的なまでに酷使する。
歌手にとっては自殺に等しい行為なんだけど。
あまりにも無鉄砲な唄いぶりに、彼女は早々と喉を潰してしまうのではないかと懸念する声も一部に出てる。
だが、仮に歌手生命を縮めても、彼女は決して後悔しないだろうね。
肉体を追いつめ、滅ぼし、喉から血を噴いて初めて精神の真実が輝き出ることを彼女は知っているのか。
力をセイヴし、唄の形を小ぎれいに整えることは自分自身に対するごまかしであり、聴衆に対する不実でしかないということも。
ナチと闘って死んだ父のように、妥協や欺瞞、まやかしといった見えない敵と闘って燃え尽きるのだ。
だから彼女のうたう唄は、ロック以上に攻撃的であり、パンク以上に破壊的である。
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CD化の有無は不明。