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そろそろ帰るよ 

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坂の上から仮設通路を望む。
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また来っからね。

トラフィックコーン!! 

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こう何もかも面影の無い全くの更地を目の当たりにして妙にすがすがしい気さえしてくる。下手に別の店が入るよりよっぽどマシだったのでは。
.....と思ってると何とマスター手書きによるトラフィックコーン発見。うって変わって感極まってしまう。

駐車禁止、という殴り書きに近いマスター自筆のメッセージ。
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それが取り壊しの為に使われているので、これだけは取り壊されずに済んだなんて。
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滝のように流れて来る汗をぬぐう為、タオルで何度も顔を拭いた。
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真夏だというのに鳥肌も立った。
目の前には現実。タオルで顔を覆うと想い出が溢れ出してくる。
しばらくその場を動くことができない。

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坂の上の反対側にも自筆のトラフィックコーン発見。

店の入り口前 

と思われる場所に腰をおろしバドの缶を開ける。
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SWに来て判明ったこと 

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店一帯の建物が全て取り壊され更地になっている。こうなるとどこが入口だったのか さえもわからなくなってしまう。建築現場用の白いシートの隙間から覗くと、ようやくあの傾斜の途中の水平部を確認。
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今朝のSugarWater 

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「現場」に着く前に遠くからでもその一帯が更地になっているのが見える。
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たまらず近くのコンビニへ。バドワイザーがあったのがせめてもの救い。すれ違ったサングラスの外国人女性はL嬢じゃないか。坂の上からゆっくり歩いてくるのはT氏だろう? 道ゆく人が皆、当時の仲間に見えた。

着いた。
何故か行き止まりの仮設通路ができていたので、まずそこから坂の上に向け様子を撮影することにした。
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SWへ。 

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まずは一人で行くことにした。
渋谷駅南口から歩道橋。通い馴れた店へ向かう道の足取りが重い。
時間が早かったのか停電の影響なのか酒屋・デパートが閉まっていたため外国ビールも買えずに向かう。
真夏の桜丘町界隈、さくら通りをしばらく行くと、あの坂が見えてくる
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辛く悲しい日が始まろうとしている。

Sugar Water archives [2005] 

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最後(今んところね)に入店したのは今年5月だったけど手持ち画像としてはこれが最新。
2005年9月上旬。

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フランスのアデルスコット。ウィスキー入でアルコール高め。

Sugar Water 「BREWS」 

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Sugar Waterには野球チームがあり、多い時には月1回位で試合をしてた。
その名も「ブルーズ」。言わずもがな、醸造という意味である。

自分はメンバーでなかったけど“撮影班”として参加、当然試合後の打ち上げにも。

久しぶりにかぶる機会(会社の野球部応援、てか またしても撮影隊)がありそうなので当時を偲んで。

Sugar Water archives [1993] 

【ビルボードのグロールシュ】

アナログ盤のレコードが主役だった時代。プロモーションヴィデオが珍しく、それもまだ洋楽しかなかった頃。
僕はグロールシュというビールに出会った。
感謝しているんだ。僕は、このビールにとても感謝している。今は、もう あまり付き合うことはないけれど、隣で飲んでる奴がいると、ほっとする。
それで、いつかこうやって何かお礼を言いたいって、ずっと思っていたのだから。
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外国のビールと言えばバドワイザーやハイネケンぐらいで、ミラーやクアーズがまだ珍しかった。店の奥の壁に並べられたグリーンのボトルが、そのオランダのビールだと店員から紹介された。
一目で気に入った。ビールは苦いもの.....そんなイメージを変えてくれた味は、ほんのり甘かった。
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それからしばらくビルボードに通ったのは、グロールシュが置いてあるからだった。その後、シルバーマグに初めて行った時も置いてあって嬉しかった。

SWの時もそうだ。そして今夜、グロールシュダークに出会う。
初めまして、でいいのかな?

◆「On The Beer 3」(1994.03.01)133~134頁

Sugar Water archives [1990.08.06] 

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【A STORY IS BORN】

ビールはどこだ、うまいビールが飲める店は何処だ。
変わったビール、とにかくいっぱい種類を置いてあるビアバーはどこだ。

HANAKO、Caz、any、JUNON、Peach、ELLE、おっと 女性誌だけじゃない。
Bacchus、SAPIO、Nan?Da、BRUTUS.....、とにかくビールBeer、ビア、これが目にはいるものなら何でもよかった。

本屋で冷たい視線に刺され、耐えられずに深夜、酔った勢いでコンビニへ。
Cazかanyかは忘れたけど、「読者のページ」に外国ビールが好きな女の投稿があった。
神保町のブラッセルズは俺でも知っている。
何、コロナだって? じゃけんじゃねぇぞ、あんなもん飲んでる奴が外国ビール、なんて言わせないぜ。

だがよ、ちょっとまて。ここんとこの、「渋谷のシュガーウォーター云々」ってのは何なんだ。聞いたことない。

渋谷に外国のビールを飲ませる店なんか無いはず。俺の知る範囲ではそんな店ない。
無いどころか、外苑前、神保町、神楽坂、池袋、新宿ときて、渋谷にはビールがうまい店が無いというのはどい考えたって世の中 間違ってると日夜憤慨していたわけだ。

この女のことだ、どこか洒落たレストランなんかでさしずめギネスかミラーでも出てきたってんだろう。
まぁいいや、試しに行ってやって覗いてみようじゃないかとNTT104で尋ねる。

「バー、スナックでよろしいですね?」
オペレータの案内を聞いて不安になってくる。番号案内が無料だった頃でも不安は不安だ、よくわかんない。

おいおい、バー、スナックっていうと、こう、中がよく見えない木のドアとかで飛び込みで入ったら、それこそ 勘定ん時にキャッシュカード この手で割らなきゃなんない羽目になるんじゃないだろうな。
そこまでいかなくても、そうだな、薄暗くて狭い店ん中は カウンター1本で、したり顔の常連が 俺がドアを開けるなり視線を浴びせるんだろ。
.....どうやら最近の俺 被害妄想か、そっぽどネガティブになっているらしい。
いいさ、何かの機会にでも行ってやるんだもんね。この頃じゃ独りでバーに入ってカウンターってのが苦になるどころか結構落ち着くぜ なんて思うようになったんだから。
ほいじゃ電話だ、場所だけでも確かめとかないと。それが1990年の7月初め。電話はすぐにつながった。

「どういった関係ですか?」
えぇっ? どういった関係って、俺はただ ビールが飲みたいだけで、えと、えと、それで行ったことないんでせめて住所だけでも教えてもらおうかと。
「あぁ、それなら.....エピキュラスに上がって行く坂の途中ですよ。えっ、...外国のビール? そりゃ、ありますよ」←何か文句あるのかという口調で読むと臨場感が出る!

駄目だな、こりゃ。客商売の基本を忘れとる。俺が何した。
どういった関係の人っても、“ビール飲みたい人”関係だ、文句あっかって、んー、気の弱いたちなんで 言えなかったのさ。ばかにすんじゃねえよ。
でも恐いとこだったら行きたくないな。こう薄暗くって狭いカウンターが.....

あ・の・な・あ、何だってこんなことで悩まなきゃなんないんだっての。来週はLou Reedに逢えるというのに。
あ~あ、とんだところでケチ付いちまった。ふん、いつか酔っぱらった勢いで覗いてやっからな。

横浜の初日。神奈川県民ホールの帰りにルタンペルデュのカウンターでヱビスドラフトとヒューガーデンホワイトを飲る。
何だ、どうした.....、居場所が、無い か。どうやら2列目で見たLouに呆けてしまったみたい。

満たされない夜だ、満たされ過ぎた時間を過ごした後にしては余りにも眩しく、静かな夜。
お定まりのカシスにもいかず、かけてもらおうと持ってきたLouのテープも ポケットから出さないうちに、思ったよりずっと早く店を後にした。

桜木町から急行 元住吉止まり、各停に乗り換えて渋谷へ。そのまま家へ帰るなんて、やだ。
♪シャラララーラ、シャラララーラ、シャラララーラ、さあ抜け出そうぜ。

Lou、もういい、わかったから黙っててくれないか。

それなのに歩きながら考えていた。ずっと考え続けていた。今になって 7分間に凝縮された「Street Hassle」や「Sweet Jane」のフルヴァージョンを奏るということは一体どういうことなのか、この2時間そんなことばかり考えていた。
さあ、この坂を登ってみて 無かったら帰ろう。もういいじゃないか、縁が無かったと思えば。
最初から探そうとしなければ良かったんだ。最高の夜だったんだから。何も無理してそんな最高の夜を台無しにしてしまうことないじゃないか。
.....あれか、もしかしてあの店か?

クリスマスツリーのイルミネーションのような外観が目に飛び込んでくる。
ちょっと5ヶ月早いぜ、いくら25日だからって。まてよ、ここはレゲエがかかっていて、皆 レッドストライプでも手に踊ってるんじゃないの、山川健一の読み過ぎか。

少なくても今まで抱いていた不信感は和らいでいるようだったけれど、ま、いいか。さあドアを開けて入るんだ、俺だってボブマーリィぐらい持っている。
UB40の来日公演をFMからエアチェックしたテープだって埃を被ってるけどまだあったはずだ。
それに高校の友達はブラックウフルゥ好きだって言ってたし、ジェイムス‘ブラッド’ウルマー、それは違うな、えぇい勢いだっ。

.....おんやぁ?

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ビートルズの初期のナンバーがJ-WAVEから流れている。海の家にあるような、木のテーブルに着いて、段ボール製のリストを見る。
何だこりゃ。俺をアンディウォホールみたく心臓発作で殺したいか。目に飛び込んできた余りにも数多くのビール達。気が狂いそうだ。
そう平静平静、いつだって俺はこれで失敗する。舞い上がってはいけない、舞い上がるのだけは.....、「チヌークぅっ!」

いいじゃないか、ちょっと高いけどチヌークが飲めるんだぜ。おっ? 中国の北京、良く見かけるベルギーの、いやもっと。
グロールシュ、なんだなんだ100種類位あるかい?

チヌークで興奮を抑え、はたと気が付くと「まず一杯目はチヌークで乾杯!」と無造作に書かれた段ボールが壁に張られているのが目に入る。
何て勝手な店なんだ、それに俺、それ知っててオーダーしたんじゃないんだから。そんなに飲まれているのだろうか、全然知らなかったよ。
いいよ、渋谷でチヌーク飲める店見つけたんだからぐだぐだ言わない。

そうしているうちに外国人の団体客が入ってきて俺を取り囲むように座る。8対1じゃ勝ち目はない。
グロールシュを飲み終わる頃には彼らの会話がまるで音楽のようで心地好い。
そうだそうなんだよ、これはナウルや中国で独りだった時と同じじゃないか。
来れる、これは来れる、ここは一人でも来ることができる。カシス!
とりあえず今日は知っているものにしておこう。いきなりだと身体によくないから。北京で帰ることにしようよ。

くだんの電話は、マスターが嫌う、雑誌とかの取材申込みだと思ったんだそうだ。俺に勝るとも劣らず、相当な被害妄想だね。
でもその理由、思いっきりわかる。HANAKOなんかに載ると嫌だもんな。言ってる俺は、でもそうやってここSWを知ることができたというのもまた事実。

正直に言おう。
「On The Beer」のストーリィが生まれたきっかけ、それはLou ReedとSWだ。外の何物でもない。


◆Excerpt from「On The Beer 2」(1992.11.11)105頁~111頁
◆イラスト;「On The Beer 2」(1991.11.15)103頁
◆Photo;1991